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Raicho.流 憧れのロングトレイル「ジョンミューアトレイル」18日間の歩き方

ハイカーにとって、いつかは歩いてみたい憧れのロングトレイルの1つが、JMTこと「ジョンミューアトレイル」。カリフォルニア州を縦断するシエラネバダ山脈の中でも標高の高いエリアであるハイシエラをその大部分が占め、ヨセミテ渓谷とアメリカ本土最高峰であるマウントホイットニーの間の343.9kmに渡って延びる長距離自然歩道である。
今年の夏を前に3人の日本人ハイカーが、この長大なトレイルのスルーハイクに成功した。彼らの体験を元に、JMTを全踏破するために必要な情報をまとめつつ、このトレイルの魅力を紐解いてみよう。

3人のハイカーと「Raicho.」、そして旅に出た動機とは

今回、JMTを歩いてきたハイカーは「Raicho.」の3人。
Raicho.とは、北アルプスの南端に位置する乗鞍高原を拠点に、サスティナブルな地域創りを掲げて活動している会社だ。宿泊施設「温泉の宿Raicho」やカフェ「GiFT NORiKURA」の運営を中心に、山のガイドから地域観光振興まで、乗鞍高原周辺の恵まれた資源を生かした事業展開が話題を呼んでいる。

詳しくはこちらの記事をチェック

この会社のすごいところは、通常の休暇以外に年2回×1ヶ月ずつの長期休暇制度があること(羨ましい勤務先!)。
今年は宿の繁忙期直前の6月に1か月の休みを活用して、代表の藤江佑馬さんをはじめとする、内山雄斗さん、山本拓郎さんに、松本市のスタッフを加えた4人がアメリカ西海岸へと飛んだ。

「我々3人は、海外の長距離トレイルを歩いた経験はそれぞれあるのですが、宿の繁忙期との関係上、北米のトレイルは未体験でした。僕が代表理事を務め、我が社のメンバーも名を連ねる『一般社団法人 信飛トレイル準備委員会』で信飛トレイルの運営を担っていくので、今後のためにも本場のロングトレイルを経験しておきたい。そこで、“思い切って梅雨の時期は宿を休みにして憧れのJMTに行こう!”と勢いで決めたのが、旅のきっかけです(藤江)」

日数や時期など、JMTスルーハイクのための基本情報

出発前の準備と情報の充実具合こそが、海外のロングトレイルの旅を成功させるカギとなる。馴染みのある国内の山登りと比べると、装備やルート、計画の立て方はどう違うのか。ここでは、JMT攻略のための基本情報を、いくつかの要素別に教えてもらおう。

信用できる情報ソース

まずは、ネットでJMTを歩いたことがある方のブログを掘り、ざっくりとした歩き方のイメージを膨らませました。あとは、東京・三鷹にある『ハイカーズデポ』のようなロングトレイルに強いショップに相談に行ったり、ロングトレイル関連のイベントに参加して情報収集したりすることで、計画が固まっていきました。

初めて歩く地域だったので、山や町の名前だったり、地形などはネットを見ただけだとイメージしづらい。役立ったのは、本や地図をよく読み込むこと。JMTは入山するためにエリアごとに発行されるパーミット(許可)の取得が必要なので、まずはエリア全体をしっかり把握することが重要です。

<計画作成時に役立った本と地図>
「John Muir Trail Topographic Map Guide」
「森の聖者 自然保護の父ジョン・ミューア」

<特に参考になった個人ブログ>
「おやぎちゃんの旅日記」

スルーハイクに必要な日数

休みの都合上、我々は山中18日間の計画を立てました。歩いてみた感覚としては結構タイトで、これがギリギリ最低限必要な日数というイメージです。ゆっくり昼寝や写真撮影を楽しんだり、気に入った場所でもう1泊するような余裕は正直ありませんでした。同じルートを歩くには、通常22、23日ほどの計画を組むハイカーが多いそうです。
補給のために2回だけ町に下りましたが、翌日にはすぐトレイルに戻ったので、ゼロデイ(ハイカーにとってハイキングをしない1日のこと)はありませんでした。

歩ける季節

基本は向こうの夏にあたる6、7、8月の3か月です。
僕らが歩いた6月は過ごしやすい気候ですが、年によって残雪が多いこともある時期です。7~8月の方が雪の心配がないので人気なのですが、僕らは宿の繁忙期なので仕事を休めないため、選択肢は6月だけでした。

雪解け時期なので川が増水し、普段なら簡単に渡渉できるポイントが渡れず、危険なトラバースを強いられるというトラブルこそありましたが、7~8月に歩いた人の話を聞くと、結果的に僕らの歩いた6月が一番景色の綺麗な時期だったようです。

天気と気候

6~8月はJMT周辺の天気が安定する時期で、ほとんど雨は降りません。1月ほど歩いて1日中降られるのは1、2日あるかどうか、という程度のようです。
気温は1日だけ水が凍るくらいの日がありましたが、寒くて寝られないほどではなかった。日中の行動中は、とてもドライで快適です。
事前に多少天気を調べましたが、基本的には毎日晴れ。トレイルに入ってからは、ほぼ携帯は圏外なので、天気予報は確認できません。
「午前中に雲が沸いてきたら、今日は夕立が来るかもしれないから早めに抜けておこう」くらいの感覚で歩いていました。

必要な費用例

向こうではフリーズドライ1食分が$10くらいしたので、必要な予算は日本からどのくらい食料を持っていくか、どのくらい贅沢をするかにもよります。
麓の宿は安く収めるなら1人1泊$60~70くらいが目安。町での食事やお酒も含めて、現地でかかったのは$1,300くらいです。航空券は往復で16万円ほどでした。

僕らは下山後にレストランに行ったり、ドジャースの試合を見たりもしました。球場の缶ビールが$25もしたのは衝撃でしたが…。なんだかんだで、渡航費込みのトータルで40万円ほどあれば楽しめると思います。
※2024年6月時点での情報です($1 = 約150円で計算)

一番ネックになるのは「パーミットの取得」と最新のアクセス情報

JMTをスルーハイクするために一番重要な要素を問うと、3人が口を揃えたのがパーミット(入山許可)の習得だ。日本では馴染みのない制度だが、アメリカの国立公園内で1泊以上のハイキングをするにはマスト。これが取れないと山を歩くことすらできないという超重要ポイントである。
また、アクセスに関する情報も必要不可欠。注意すべき点と、どこから情報を得ればいいのかも併せて教えてもらおう。

パーミット

日本では馴染みのない制度、「パーミット」の攻略が計画段階でのキモだと感じました。
パーミットとは、JMTを歩くために必要な入山許可のことで、カリフォルニア州ではこの制度によって入山者の数を制限し、自然環境へのダメージをコントロールしています。

JMTの王道ルートの場合、申請は24週前に第一弾の抽選が行われます。ここで全体の6割にあたるパーミットが発行されます。残り4割は、入山予定日の1週間前になってから発行されます。
最初のタイミングでは取れなくても諦めず、1週間前の許可が出ることを前提に計画を進めることがポイントです。僕らも最初の抽選には外れて、歩き始める1週間前のタイミングでやっと取ることができました。ここは熾烈なクリック合戦で、僕らの狙っていた日程は開始5分で予約が埋まっていたので、出遅れないように注意しましょう。

歩きたいセクションによって、取得するエリアのパーミットは変わります。「JMT全体のパーミット」という括りはありませんが、ハッピーアイルズからマウントホイットニーのパーミットが取れれば、これ1つでJMTのルートはどこでも歩けることになります。
申請費用は3人分まとめて$25でした。

※申請のタイミングや方法、料金は2024年6月時点での情報です。状況によって変化することがありますので、参考程度にお考えください。

<パーミット予約申請時に利用したサイト>
「ヨセミテ国立公園のパーミット予約サイト」
「インヨー国立公園のパーミット予約サイト」

プランBとCも用意すべき

JMTは世界中からハイカーが集まる人気のトレイルなので、パーミットが取れない可能性もなくはありません。JMTを歩いた情報は見つけられますが、許可が取れなかった時のための別プランについては情報がほとんどない。僕らは、もし王道ルートがダメだった時のために、スルーハイク経験者の話を聞いてプランB、プランC、プランDも用意していました。
1週間前に出る許可を待ってから旅を計画し始める時間はないので、あらかじめ別プランを用意しておくと気持ちの面で余裕が持てます。

入山、下山のアクセス

王道のスルーハイクルートであるヨセミテからマウントホイットニーを前提にお話ししますね。
まず、入山に使うヨセミテまではいろいろなアクセス手段があります。問題となるのは、マウントホイットニーからの下山後に街まで出る手段です。ここは公共の交通機関がないので、ヒッチハイクが必須となります。なかなかハードルが高く感じるかもしれませんが、向こうのキャンパーや登山者は乗せ慣れているので、意外に優しく拾ってくれます。
じつは僕らが下山した日はたまたま独立記念日で、全ての公共交通機関も休みで動いていなかった。仕方がなく、麓の町からロサンゼルスまでもヒッチハイクで移動しました。
補給のために途中で町に下りる時も、登山口から町までのアクセスがあるかはしっかり調べた方がいい。曜日によってバスが休みだったりすることもあるので、ヨセミテ国立公園のサイトなどでよくチェックしておきましょう。

<アクセス関連情報のソース>
「ヨセミテ国立公園の関連情報掲載ページ」

必要な装備や体力は、日本での登山が基準になる

ロングトレイルを歩くとなると、特殊な装備や技術が必要なように思える。しかし、じつは日本でのテント泊縦走の経験と十分な体力があれば、歩けてしまうらしい。
続いては、実際に3人が用意した装備や食糧計画について、話を伺ってみよう。

必要な装備

日本の山登りと比べると、熊対策用にベアキャニスターを追加するくらいで、それほど必要な装備は変わりません。今回ザックは70ℓサイズで、日本の残雪期程度の装備を用意しました。
毎日天気が良く、気候がドライなので、着替えは日本の山より少なくて構いません。テン場に着いてから洗って干しておけば、大抵はすぐに乾いてしまいます。

あって良かったギアは携帯ウォシュレット。あとは、標高3,000m以下の水辺は蚊が多いので、バグネットが必須です。場所によっては、肌を露出しないようにしてバグネットを被りながら歩いていました。尋常じゃない蚊の多さは、日本の山では想像できない部分だと思います。

食糧計画

食事は個別にとりました。基本はドライフードで構成して、最初の1週間分は日本から持っていきました。円安なので、現地で買うとすごく割高に感じてしまうけど、途中でも調達した方が荷物は軽くできるし、アメリカっぽいものも食べられる。日本から持ち込むのは、1週間分くらいがちょうど良いかなと思います。
フィッシングパーミションを取れば、途中で釣った魚を食事に組み込むこともできます。ですが、標高が高くて釣りができないところもあるので、魚ありきで食糧計画を考えるのは難しいと思います。

必要な体力と登山レベル

日数をしっかりとれて急いで歩く必要がない前提であれば、日本のアルプスで複数日のテント泊縦走登山をできるくらいの体力があるハイカーなら、誰でも歩けると思います。
技術的にも特に難しいパートはありません。今回は増水で渡渉できずに迂回したパートが多少ガレてはいましたが、例えば重太郎新道経由で前穂に登ったことがあるくらいの経験があれば問題ない程度でした。

あとは残雪上を歩くスキルと経験も一応あった方がいい。今年はたまたま例年にないほど雪が残っていたようですが、日中の温かい時間帯に峠を越えることが多かったため、アイゼンを使うシーンはほぼありませんでした。

印象的だったポイントとJMTでの体験の活かし方

18日間、約350kmにも及ぶ長大なトレイルの中で3人が特に印象に残った風景や、日本の山登りとの違いについても話を聞いてみよう。
そこには、3人が日本で取り組んでいる新しいロングトレイル「信飛トレイル」の運営にも役立つ、なにか大きなヒントが隠されているかもしれない。

日本の山登りとJMTの相違点

日本の山の縦走とJMTがもっとも違う点は、ルート上に山小屋がなく、人の気配がない自然の中を歩き続けること。これまでネパールやニュージーランドのトレイルも歩いた経験があるのですが、どちらにも日本と同じように山小屋があったので、完全なウィルダネスの中を行く北米のトレイルは特別感がありました。
山小屋があると安心感ありますが、人の気配やサポートがない大自然の中を歩く感覚というのは特別な体験でした。

印象に残った景色、場所

第2セクション、10日目あたりで歩いたミューアパス(Muir pass)の景色が特に印象的でした。湖に浮いている氷が模様を作っていたりと、日本ではなかなか見られない景色だったな。

セクションで選ぶなら、フォレスターパスやマザーパスがある最終盤が印象に残っています。後半は標高3600~4000mほどのパス(峠)を越えて行く行程が続き、毎日覚悟を求められるのが印象に残っているし、峠の前後で景色がガラッと変わるのも好きでした。

早く終わってほしいなという気持ちと、もう少しこの景色の中にいたいという気持ちの狭間で感情が揺さぶられる感じが心地良かったです。

信飛トレイル運営の参考になりそうなこと

日本では実現が難しいかもしれませんが、焚き火ができる宿泊地が作れたら良いなと感じました。一日歩いてきた仲間と焚き火を囲みながらご飯を食べる時間がとても良かったので、信飛トレイルでは焚き火ができるスペースをどこかに作りたい。

あとは、川でのアイシング。歩き続けるには、この行為ってすごく大事だった。休憩のたびに川で冷やすと体が動きやすくなるんです。
欧米人は川に入るのが好きだけど、日本のハイキングシーンにそういう場面ってなかなかないじゃないですか。なので、足だけでも川に入れるようなポイントも作りたいですね。

パーミッションで人数を絞ることについては、やった方がいいなと思う反面、日本では制度上の問題でなかなか現実的ではない。信飛トレイルでは直轄のキャンプサイトをいくつか設ける予定なので、そこの予約者数を制限して歩く人の数をコントロールするような形はトライするかもしれません。
また、自然自体が魅力の海外のトレイルに対して、うちのトレイルはカルチャー的な側面も魅力だと感じたので、地域の歴史や食文化、植生などを歩く人に伝えられる場もあったらいいだろうと考えています。

良いトレイルの条件

JMTを歩いてみて、トレイルには歩きやすい道って大事だなと感じました。道がいいことで、足元ばかり気にせずに景色が楽しめるのではないかと。
また、地域の皆さんにトレイルが認識されていることも重要なポイントではないでしょうか。トレイルやハイカーの存在が、地域に歓迎されている雰囲気作りが大事だと思うので、地域に対して存在を浸透させられるような仕組みを作っていきたいと思っています。

3人が運営に関わる信飛トレイルとは、飛騨山脈を越えて松本と高山を繋ぐ、全長約113kmに渡る新しいロングトレイル。歴史ある古道や街道を6つのセクションに分けて繋げており、登山だけでなく、「松本と高山の文化の違いが体験できる」というわかりやすいテーマがトレイルの特徴だ。
オープン予定は2025年5月。現在、急ピッチで準備が進められている。3人がJMTから持ち帰った体験がトレイル作りにどう活かされるのか、来年の開通を期待して待ちたい。

JMT各エリアの情報リンク

<ヨセミテバレー周辺情報>
Yosemite Wilderness Center(パーミッション取得)
Village Store(スーパー)※品ぞろえ豊富
Backpacker's Campground(テント場)※パーミット取得者のみ利用可

<マンモスレイク周辺情報>
Mammoth Mountaineering Supply(アウトドアショップ)
Shea Schat's Bakery(ベーカリー)

<ビショップ周辺情報>
The Hostel California(ハイカーのための宿)
Looney Bean(カフェ)
SAGE TO SUMMIT(アウトドアショップ)
Eastside Sports(アウトドアショップ)

3人がJMTで使ったMHWのギアの使用感
<NIMBUS UL1 Tent>

自立式ダブルウォールで1kgを切る軽量テント。とにかく設営、撤収が簡単で、慣れれば5分ほどで済みます。1日中歩いて疲れて果てている時に、すぐ設営できるのは大きなメリットでした。
JMTの標高が低いキャンプ地は蚊が多いのですが、インナーがフルメッシュなので虫が気にならず、通気も良くて快適。軽量なモデルですが、しっかりした広さの前室があるのも使いやすかったポイントです。

<PCT 70L Back Pack>

今回は出発時の装備が20kg近かったのですが、トランポリンバックパネルとヒップベルトのクッションのおかげで、長時間背負ってもストレスは一切なし。快適に歩き続けることができました。
使いやすかったのは、前面の大型ポケットと雨蓋です。前面のポケットはサイドにジッパーが付いていて中身が取り出しがしやすく、頻繁に使用するサンダルやレインウェアはここに入れていました。雨蓋は収納スペースが表に2つ、裏に1つと分かれていて、地図や行動食などを細かく分けることができます。
また、内部にアタックザックが付属していて、これがサイドトリップや町で買い出し時に重宝しました。

<PCT 70L Back Pack>

<Kor AirShell™ Warm Hoody>

裏地に高機能素材「オクタ」が使われており、保温性と通気性を兼ね備えながら、とても軽いインシュレーションフーディ。キャンプ地での防寒や風が強い場面での保温着として主に使用しました。
基本は、テント場についてからはこれをずっと着用。着心地が良いため、就寝時にも着っぱなしでした。
フードは、シェルのように細かなフィットの調整機能が付いています。自分の頭の形に沿わせることができ、被ったまま歩いていても気になりませんでした。

<Kor AirShell™ Warm Hoody>

<Kor AirShell™ Shirt Jacket>

とても薄く軽いが、防風撥水性のあるエアシェル素材を採用。汚れたり、汗をかいても川で水洗いすればすぐに乾いて便利でした。携行時はコンパクトにたたむことができるので、全くかさばらないのも重宝しました。
襟がついているので、町で着ていても違和感なく着られる。これはロングトレイルでは結構大事なポイントです。
日焼け防止のためにも、行動中は基本的にこれを着用していました。メリノウール素材の長袖ウェアを着ていた時は蚊に刺されてしまいましたが、このシャツなら服の上から刺されることはありませんでした。
背面内側の首元にハンガーループが付いており、さっと乾かす時に便利でした。

<Kor AirShell™ Shirt Jacket>

<Kor AirShell™ Short>

シャツと同じ素材でできた、薄手の軽量ショーツ。通気性がとても良く、素材もサラサラした肌触りで、履いている感覚がないほど軽くて心地良い。汗や雨で濡れても、すぐ乾くので気になリませんでした。
役立ったディテールを上げるなら、大きめの使いやすいポケット。後ろのポケットだけはジップ付きなので、スマホのような落としたくないものを入れておくのに便利でした。

<Kor AirShell™ Short>

<Stretch Ozonic Jacket>

独自開発の2.5レイヤーストレッチリップストップ素材を使った防水シェルジャケットです。レインウェアとしてはもちろん、稜線に出た時の防風対策としても使用しました。素材が軽く、しなやかで通気性にも優れているため、全く蒸れないのが印象的でした。
肌寒い時の行動着としては、Kor AirShell Warm Hoodyの出番が多く、雨がほぼふらなかったため、あまり登場回数は多くありませんでしたが、かなり冷えた日にはテント内で防寒着としても重ね着していました。

<Stretch Ozonic Jacket>

PROFILE

藤江佑馬(左)
1983年生まれ。千葉県佐倉市出身。
中学生の時に読んだ「In to the Wild」で荒野を旅することに憧れを抱く。民間の気象情報会社を経て、2015年に長野県・乗鞍高原に移住。事業承継にて温泉の宿 「Raicho」を立ち上げる。「信飛トレイル準備委員会」代表理事。今回の旅の担当はリーダー。

山本拓郎(中)
1997年生まれ、青森県三沢市出身。
2021年に訪れた乗鞍高原の自然に魅了され、関東から移住。その時に宿泊した「Raicho」に就職し、写真を撮り始める。 現在は写真を通して、自然の中での暮らしや人、風景のありのままの魅力を伝える。今回の旅でも撮影を担当。

内山雄斗(右)
1996年生まれ、京都府京都市出身。
2022年に休暇で乗鞍高原を訪れ、移住を決意した。今まで歩いたロングトレイルは、ネパールのアンナプルナ・サーキットを初め、ニュージーランドのグレートウォークスやトルコのリキアンウェイ(セクション)、そして今回のJMT。現在はRaicho.incで宿泊業とガイド業に携わりながら、「信飛トレイル」の運営にも携わっている。今回は旅の計画面を担当。

*掲載情報は2024年6月現在のものです。アクセスやルート、料金などは状況によって変化することがありますので、ご了承ください。